「コエヲタヨリニ SP」の音声のみを頼りにする脱出ゲームの第2弾です。電話越しの相手からの聞いた情報をもとに、相手の状況を推測して適切なアドバイスを与える事で出口に導きます。というのが、前半ストーリーの概要で、後半は脱出ゲームとは違った様相の「コエ」をテーマにしたゲームを楽しめます。
目次
コエヲタヨリニの概要説明です。前作プレー済の方は既にご存知かと思いますので、読み飛ばして下さい。
コエヲタヨリニの雰囲気を感じて頂くため、動画を1つ紹介します。以下は、初代コエヲタヨリニのステージ2冒頭部分です。1回のヒアリングでどこまで情報を整理できるでしょうか。
先ほどの動画の情報を文字で書き起こすと
のようになります。冷静に考えると、扉, ベッド, 洗面台, テレビ台の4つしか探索する場所はありません。恐らく、画像で見せられる非常に簡単な脱出ゲームになるかもしれませんが、音声にされた瞬間にハードモードになります。
身動きが取れないあなたに代わって、電話で繋がった女性が建物内を探索していきます。
途中には様々な謎や仕掛けがあり、女性の行く手を阻みます。電話越しに「女性の今置かれている状況」を聴き取り、手助けをしましょう。
女性は、あなたに「状況説明」を行い、「自分が今置かれている状況」を教えてくれます。説明の中には、先へ進むための重要な手がかりがきっとあるはずです。
女性に対して「呼びかけ」を行い、気になったことや気づいたことを教えてあげましょう。女性とのコミュニケーションが、謎を解くための一番重要な行動になります。
助けを求めることはできませんが、あなたはスマートフォンでネット検索をすることができます。手に入れた言葉の意味が分からなくても、ネット検索をすれば答えが出るかもしれません。
脱出ゲームにアドベンチャーゲーム、ノベルゲームといったストーリー性を足したゲームになります。
ジャンルとしては脱出ゲームかもしれませんが、アドベンチャー・ノベルゲームにも近い要素を兼ね備えたゲームです。単純に脱出するだけでなく、犯人の意向を考えつつプレーしてみると楽しいかもしれません。
今作では、ステージ1でいきなり前作の黒幕から電話がかかってきて、黒幕からゲームルールの説明を受けます。黒幕は、愉快犯である事は明らかであり、ルールを守っている限りは殺さないと断言しています。何やら、謎解きのような、ルールを強制してきますが、ルールをよく考えてみると面白いでしょう(ルールに関する謎解きは、ステージ11で出題されます)。
初代コエヲタヨリニは前半は囚われの東崎りのを誘導するシナリオで、後半戦は一緒に脱出するシナリオでした。今回も後半戦は脱出ゲームというよりも、ノベルっぽい雰囲気が強いゲームになっています。
前作コエヲタヨリニは信頼度が極端に高い場合と低い場合の「トゥルーエンド」「なじられエンド」がありました。今作も「鬼畜度」というパラメタがあり、嫌われるような選択を繰り返す事によって達成できるエンディングがあります。
前作の東崎りのも少しだけ登場するようですね・・・。
謎解きの難易度は前作よりも下がった印象です。
謎解きというよりも読み物(実際は読んでなく聞いているだけ)として面白かったというのが感想です。前作では終盤のステージ12でダレてしまったという酷評もありましたが、終盤まで盛り上がりっ放しです。登場人物も前作よりも増えて、ドロドロした争いとしての読み物としても面白いでしょう。
私個人の意見ですが、トゥルーエンドではなく、むしろ「りのに助けられエンド」「見初められエンド」の方がお勧めです。今作「コエヲタヨリニSP」は、良い意味でネタが増えて楽しませてもらいました。「見初められエンド」は複数パターンのセリフが用意されていますので、2,3回は見ておきましょう。