「フラれ回避(修羅場)」の紹介記事です。フラれ回避は、「元カノ(仮)と今カノと僕」に始まる三角関係シリーズの4作目にあたるノベルゲーム(ミニゲーム?)です。ゲームタイトルは「フラれ回避」となっていますが、どちらかと言うと主人公が「フラれる」場面を次から次への見られる面白さ・ギャグ重視の作品になっています。
フラれ回避の動画をご覧ください。主人公 俺くんは、1,2分に1回は振られるような超ハイスピード失恋ゲームになっています。まさに、秒速でフラれる男。
失恋後は「End 解説」ボタンを押すと、カノジョが「なぜダメだったのかのダメ出し」をします。私個人の意見ですが、俺くんへのディスリが半端ない「End 解説」がこのゲームの一番面白い部分だと思ってます。
「フラれ回避」は全13ステージ構成のゲームです。各ステージの冒頭で、俺くんが修羅場に巻き込まれるストーリーが展開されます。まずは口にするのも恥ずかしくなるようなバカップル ストーリーが展開されます。
カノジョ:
何言ってるの~?
俺:
俺だけかよ…お前は違うの?
カノジョ:
私も離れたくないよ
甘いシーンが終わると次は修羅場が始まります。カノジョとイチャイチャしている所に、浮気相手カノジョ2がインターホンを鳴らします。
俺:
ちょっとだけ待っててね
「FIGHT」の合図とともに言い訳を始めます。言い訳は3択形式で選び、うまく修羅場を回避できたらCLEARになります。
言い訳に失敗した場合は「お説教タイム」です。言い訳に失敗した後に「End 解説」を見ると、カノジョがストーリーテラーの立場として、俺くんをダメ出しします。
「フラれ回避」には全195個のエンディングが用意されています。そのうち、いくつかを紹介します。
カノジョは手加減気味?一作目にあたる「元カノ(仮)と今カノと僕」を見るとかなりバイオレンスな展開が多めでしたが、今作のカノジョは手加減気味です。終盤でちょっと手が出るエンディングがある程度でしょうか…。ただし、物理的な暴力は少な目ですが、End解説のカノジョはドSそのものです。
みんな大好きアノ展開もあります。シリーズ作「犯人は僕です」頃からシリーズ作定番となりつつあるアノ展開のエンディングもあります┌(┌^o^)┐
アノ展開も最終ステージ「結婚」で完結しますので、俺くんの相方にも注目しつつ、最後までプレーして頂ければと思います。
若干インパクトが弱かったので印象に残りづらいですが、正確に言えば「元カノは友達だから問題ない」にも「WELCOMW TO ANOTHER WORLD」というアノ展開のエンディングがあります。
「元カノ(仮)シリーズ」や「犯人は僕です」をやっていると、たまにシリーズ作と関連する設定が微妙に登場する楽しみがあります。未プレーの方は、これを機にシリーズ作もやって頂けると幸いです。
画像左側に過去作品「元カノ(仮)と今カノと僕」を、画像右側に本作「フラれ回避」を並べました。実は過去作品と全く同じ展開です。
「やばい やばい やばい」のセリフも一致しています。
「犯人は僕です 露天風呂編」の登場人物ミドリカワ先生もゲスト出演します。
このゲスト出演するミドリカワ先生という方は、なかなかイタイ設定で良い味出すキャラクターです。今後もグローバルギアさんの作品でもゲスト出演する事が多そうなので、「犯人は僕です 露天風呂編」はお勧めの作品です(時間のない人は第1話のみやっておけば、ミドリカワ先生の痛さが分かります)。
ストーリーテラーのカノジョは、結構どぎつい言葉を浴びせてきます。「人生胎児からやり直してほしい」「同情の余地ゼロ、前前前前前前前前前前世からやり直しよ!」など。例えば、こんなEnd 解説があります。
私は面白いと感じたのですが、評価が難しい作品です。
恐らく、ストーリーテラーのカノジョによるEnd解説は面白いのですが、立場によって感じ方が異なるかと思います。「俺くん m9(^Д^)プギャー」「男ってバカな生き物ね」「カノジョにきつい言葉を浴びせて欲しい」「女心を理解する教科書にしよう」「(良い意味で)この展開 ありえねぇ~」など、年齢・性別・立場によって感じる事は異なると、私は勝手に予想しています。
ただ、いずれにしても、今作は笑える話が多かったです。今までの「元カノ(仮)」シリーズのストーリー部分がなくなった代わりに、笑い重視で作り込まれた作品だと思います。個人的には、勇者シリーズを作っていた時のバカゲー グローバルギアさんも好きなので、「フラれ回避」に限らず「ドッキリ神回避」「ナントカテレビショッピング」などのネタに走る作品が増えてきて嬉しく思っています。
恋愛物好きはもちろんのこと、バカゲー好きも楽しめること、間違えなしの作品です。
読み物好きにとっては、ちょっと物足りない作品かもしれません。もし、読み物が好きな方でしたら、本作「フラれ回避」ではなく、「元カノ(仮)」「犯人は僕です」シリーズをお勧めします。