「監獄少年」のまとめ記事です。監獄少年には尋問パートと呼ばれる推理ゲームのパートがあります。ノーミスでクリアしてしまう方も居るかと思いますが、ここでわざと間違えると凪から哲への微笑ましいツッコミを見る事ができます。前作「四ツ目神」の主人公 真依とイミゴの関係に近いようなイメージです。
監獄少年をまだスマホ内に残している方は実機で確認して頂きたいと思いますが、監獄少年をアンインストールしてしまった方向けに尋問パートのNGシーン第1章と第2章をまとめます。
目次
冴木 凪:
「哲?」
暁 哲:
「僕は……充先輩は、犯人じゃないと思う」
冴木 凪:
「どうして」
暁 哲:
確かに、充先輩なら自殺にみせかけて直兄さんを殺す事ができたかもしれない。でも、だからこそ……僕だったら”あんな事”しないと思う。
冴木 凪:
あんなこと?
充先輩が直兄さんを殺すなら、”あんな事”しないはずだ。
誤答「直兄さんの親友になる」を選んだ場合のシナリオです。
冴木 凪:
それは、いろいろ考えられるだろう。近づいて何か情報を聞き出したかったのかもしれないし、弱味を握ろうとしたのかもしれない。親友になってから殺害の動機ができたのかもしれないし。あんまり関係ないんじゃないか……?
暁 哲:
そっか……
誤答「首吊りにする」を選んだ場合のシナリオです。
冴木 凪:
どういう事だ……?
暁 哲:
凪、もし凪が誰かを首吊りにみせかけて殺そうとしたら、どういう方法をとる?
冴木 凪:
えー……と……。殴ったり首をしめたりして昏倒(こんとう)させてから縄にかけるとか……睡眠薬で眠らせてから縄にかけるとか……
暁 哲:
そう、金剛総督が言ってたんだ。遺体に外傷は見当たらず、薬物反応も見られなかったって
冴木 凪:
え……!
暁 哲:
殴らず、薬にも頼らず、そんな状況で首吊りさせるって、凄く難しいと思わないか?
冴木 凪:
……確かに。でも、哲。それじゃ、兄貴は自殺の可能性が高いって言っているようなもんだぞ
暁 哲:
あ……っ そっか……
不破 充:
根拠はあるのか?
暁 哲:
……あります
不破 充:
じゃあ見せてもおうか。直也が自殺じゃないって考える証拠を
僕はそう言って、充先輩に証拠を突き出した。
不破 充:
へー……それが?
暁 哲:
あれ……?
不破 充:
それでどうやって証明するんだ? いやー楽しみだな
暁 哲:
え、えーと……
僕がたじろいでいると、凪が証拠をバッとひったくって引っ込めた。
冴木 凪
今の無し! やり直し!
不破 充:
いいよ、いくらでもどうぞ
この遺書が直兄さんが書いたという根拠は……
誤答「遺書があった場所」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
場所?
暁 哲:
はい
不破 充:
俺の机の引き出しの中だろ?
暁 哲:
そうです!………あれ?
不破 充:
だから俺の机の引き出しの中にあったんだから、俺が用意したんだよ。な?
暁 哲:
……………………
不破 充:
いやービックリしたな。まさか哲がこっちに加勢してくれるなんて
冴木 凪:
哲、何やってるんだよ! あいつに有利な事言ってどうするんだ!
誤答「炙り出し」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
え、何でだ?
暁 哲:
……………え
不破 充:
炙り出しくらい、簡単だろう
暁 哲:
ほ、方法は知ってるんですか?
不破 充:
レモン汁やお酢を墨や絵の具代わりに使うだけだ
アッサリと充先輩が答える。凪がボソッと僕の横で「合ってる」と耳打ちした。
暁 哲:
えー……と
冴木 凪:
前言撤回! ちょっと哲が早まっただけだ! な!
不破 充:
んー……? どれが?
暁 哲:
だから、これが……
不破 充:
説明になってないなぁ……哲、お前はもっと頭のキレる子だと思ってたんだけど過信しすぎたかな。もしかしてわざと?
冴木 凪:
ちょ、哲……! 何やってるんだよ……!
不破 充:
んー……見たよ
暁 哲:
見ましたか
不破 充:
うん、見た
暁 哲:
どうですか?
不破 充:
どうもこうも、そこに何がある?
暁 哲:
何もありませんか?
不破 充:
証拠になるようなものは
暁 哲:
ですね。僕もそう思います。
凪が僕の襟首を掴んでガクガクと揺さぶり小声で叫んだ。
冴木 凪:
哲ーー! ああああもおおおお何やってるんだよお前はーーーー!!! 心臓が縮むだろ!!
暁 哲:
ごごごごめん
不破 充:
さーもっかい試してみる? その封筒のどこが証拠になるんだ?
不破充:
それが? 封がしてあっても何もおかしくはないだろう?
暁 哲:
そうですね。でも、これが証拠になるんです
封蝋が直兄さんの遺書である事の証明となる理由について、誤答を選びます。
暁 哲:
そうですか、僕も知りたいです
凪が僕の襟首を掴んでガクガクと揺さぶり小声叫んだ
冴木 凪:
哲ーーー! 何適当な事言ってるんだよ!! お前も知りたいって何!? ふざけているのか!? なぁ!?
暁 哲:
ふふふふふふざけてなんか……
冴木 凪:
じゃあ自分の発言に責任を持て!! 封蝋と関係がある証拠だよ!! 何か策があるんだろ!?
不破 充:
凪が哲を叱るってのもなかなか見れない光景だな。さて、まだ続ける?
暁 哲:
いいえ、無理です
不破 充:
……理由は?
“この判子”がどこでも手に入るものではない理由は……
誤答「冴木家の紋章だから」を選んだ場合のシナリオです。
そう言い切ったところで、凪に後ろから頭をスパーンと叩かれた。そして流れるような動作で僕の首を腕でしっめる。
暁 哲:
ぐぐぐ……ぐるじ……
冴木 凪:
哲! お前正気か!
暁 哲:
な、何が……
冴木 凪:
俺は、悲しいぞ!!
暁 哲:
だから……何が……
降参降参と凪の腕をパシパシ叩く。
不破 充:
哲ぅ、いくらなんでも恩人の家紋を忘れるってのはどうだぁ?
暁 哲:
え、ええ?
不破 充:
冴木の紋と、その哲が持ってる判子の紋は違うだろう?
戸惑う僕に、凪が懐中時計を見せてくれた。
冴木 凪:
これが冴木の紋だ
確かに冷静に見比べると、冴木家の紋と判子の印は違っていた。
暁 哲:
ご、ごめん……
不破 充:
ってわけで、別に冴木家の紋でもない判子を用意するなんて、難しい事じゃないんだよなぁ
暁 哲:
ぐっ……も、もう一回チャンスをください
不破 充:
どうぞ
充先輩はニヤニヤ笑ってる。凪が「次間違えたらさすがに俺でも許せないかもしれない……」とボソリとつぶやいた。
誤答「手作りだから」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
…………
冴木 凪:
…………
暁 哲:
1個1個、丹念に丁寧に、直兄さんの思いが詰まったこの判子は、世界でたった1つのものなんです。だから充せんぱーー
話している途中で、凪に後ろから頭をスパーンと叩かれた。そして流れるような動作で僕の首を腕でしめる。
暁 哲:
ぐぐぐ……ぐるじ……
冴木 凪:
哲! お前正気か!
暁 哲:
な、何が……
冴木 凪:
俺は、悲しいぞ!!
暁 哲:
だから……何が……
冴木 凪:
兄貴は、判子職人じゃ、ない!!!!
暁 哲:
うぐぐぐぐぐ
凪の腕に力が入った。ヤバイ、このままだと落ちる。降参降参と凪の腕をパシパシ叩く。
不破 充:
いやー……………哲、どうしたんだ……充先輩ビックリしちゃったよ
冴木 凪:
ちょっと気が動転してるみたいだ。一回落とせば正気に戻るかも
殺される!!
暁 哲:
ご、ごめん……! 次はちゃんとこたえるから……!
不破 充:
……何だって?
暁 哲:
はい、誤魔化しでもない、決定的な矛盾が
充先輩は、僕らをごまかす事に必死で気づいてないんだ。
不破 充:
聞こうか……
暁 哲:
矛盾するのは……
充先輩の決定的な矛盾は……
誤答「場所」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
場所………?
暁 哲:
ええ、そうです
不破 充:
便箋と封筒を用意して、便箋には炙り出してお前らを釣る文書を書き、封筒に入れ、封筒に凪から拝借した判子で封蝋をし、それを自分の机にしまう
暁 哲:
今までの説明だとそうなります
凪が僕を小突いて囁いた。
冴木 凪:
おいっどこに矛盾があるんだよ。遺書があいつの机にあった事は別に何の矛盾にもなってないだろ
暁 哲:
………………矛盾…………すると…………思う
冴木 凪:
だから何がだよ……!! ちょっとお前頭冷やせ、もう一回考えなおせよ!
凪に言われて、僕は深呼吸をした。ちょっと焦って間違えてしまっただけだ………次は大丈夫、だって、充先輩には決定的な矛盾があるんだから。
不破 充:
頭は整理できたかい?
暁 哲:
はい
冴木 凪:
ほんとに大丈夫か……?
誤答「アイテム」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
うん……うん?
暁 哲:
これが、矛盾している証拠です
不破 充:
うーん…………
冴木 凪:
おい哲……! それでどうやって説明するんだよ……
凪が肘で僕を小突いた
暁 哲:
いやだから…………矛盾するんだ…………多分
冴木 凪:
だから何がだよ……!! ちょっとお前頭冷やせ、もう一回考えなおせよ!
凪に言われて、僕は深呼吸をした。ちょっと焦って間違えてしまっただけだ………次は大丈夫、だって、充先輩には決定的な矛盾があるんだから。
不破 充:
頭は整理できたかい?
暁 哲:
はい
冴木 凪:
ほんとに大丈夫か……?
冴木 凪:
何が………
暁 哲:
“コレ”と矛盾するんだ
そうだ、”コレ”を見つけた時から、歯車が狂っているような違和感を感じていた。
充先輩が犯人ではないと考える根拠は……
ここでの正答は「封筒」または「遺書」ですが、敢えて誤答を選びます。
冴木 凪:
“ソレ”にか?
暁 哲:
うん
冴木 凪:
“ソレ”に違和感かぁ………
暁 哲:
うん
不破 充:
俺は”ソレ”を堂々と見せつけてる、この光景に違和感があるぞ!
冴木 凪:
何の説得にもなっていない! とりあえず持ってるもんおろせ!