「監獄少年」のまとめ記事です。監獄少年には尋問パートと呼ばれる推理ゲームのパートがあります。ノーミスでクリアしてしまう方も居るかと思いますが、ここでわざと間違えると凪から哲への微笑ましいツッコミを見る事ができます。前作「四ツ目神」の主人公 真依とイミゴの関係に近いようなイメージです。
監獄少年をまだスマホ内に残している方は実機で確認して頂きたいと思いますが、監獄少年をアンインストールしてしまった方向けに尋問パートのNGシーン第3章と第5章をまとめます。
目次
冴木 凪:
帝国への反逆組織っていうと、具体的には? 天皇への反逆? 政府への反逆? 社会主義か?
暁 哲:
手紙の内容は確か……
「社会主義推進」「天皇への反逆」のどちらを選んでも同じセリフが発生します。
冴木 凪:
……ん? どうしたんだ?
暁 哲:
いや、ちょっと今、手紙の内容を思い出してて……
全NGシーンではなく、特に面白いNGシーンのみをピックアップします。
望月 千代:
……っ!
暁 哲:
そのある物とは……
暁 哲:
望月さんの態度が急に変わったのは”コレ”について尋ねた時です
望月 千代:
………………
暁 哲:
そうですよね?
望月 千代:
………………あの、何の事でしょうか?
不破 充:
哲、コレ見てどうなるんだ……?
暁 哲:
…………
何でみんな不思議そうな顔をしているんだろう?机の上を確認すると…あ、出す物間違えた。僕は頭を下げて、机の上に置いた物をゆっくりと机の下に戻した。
望月 千代:
………………
不破 充:
………………
暁 哲:
…………今のは無しです
冴木 凪:
何やってるんだよお前は本当に……!!
今度はこんなミスしないようにしないと……
僕が名前を言おうとした瞬間、凪が僕の足を思いっきり踏みつけた。
暁 哲:
な、何する……!
凪はニッコリと底冷えする笑顔で言った・
冴木 凪:
おまえ、わざと間違えようとしてるだろ?
暁 哲:
……え
冴木 凪:
こんな簡単な事を間違えるわけないよな?
暁 哲:
…………もちろん
冴木 凪:
そうだよな? 間違えたらみんなどんな反応するだろう? わくわくーーなんて1ミリも思ってないんだよな?
暁 哲:
………………………………も、もちろん
冴木 凪:
じゃあ答えは1つだな?
暁 哲:
………………………………承知しています
不破 充:
おい、今の漫才は何だったんだ?
望月 千代:
冴木様は恩人です。それ以上でもそれ以下でもありません。
暁 哲:
おかしいですね……………
望月 千代:
……何がでしょうか
暁 哲:
ただの恩人でそれっきりと言うなら、どうして千代さんは”この人物”について知っていたのでしょうか?
誤答「望月千代」を選んだ場合のシナリオです。
冴木 凪:
……………………
不破 充:
……………………
望月 千代:
あの……ええと……どういう事でしょうか? 私自身が私自身の事を知っているのに、一体どういう問題が……?
冴木 凪:
……………………すいません望月さん、ちょっとこいつ寝ぼけてるみたいで……
言いながら、凪が熱いコーヒーを持ち上げて、僕の口に思いっきりそそぎこんだ。
暁 哲:
ぶわっ あづ!!!
冴木 凪:
起きたな? 寝ぼけてないな?
暁 哲:
起きました……
ちょっと勘違いしてしまっていただけだ。そう、望月さんが知っていた人物は……
誤答「望月千代」以外を選んだ場合のシナリオです。
冴木 凪:
……………………
不破 充:
……………………
望月 千代:
あの……ええと……どういう事でしょうか? 私は草間歳蔵さんについて、何も存じませんが……
冴木 凪:
あの、哲? 起きてるか? 今までの会話、もしかして全部寝言で対応してたのか? それとも今が寝言?
言いながら、凪が僕の足をグリグリと踏む、痛い、痛いから。イデデデ
不破 充:
何のジョーク? 俺ちょっと理解できなかったんだけど
暁 哲:
えー……いや、はい。ちょっと言おうとしていた名前と間違えました
冴木 凪:
寝ぼけてないか? 頭は起きたか?
暁 哲:
起きてる、起きてる、大丈夫。大丈夫だから足を踏むのをちょっと遠慮してもらって……痛っ!
冴木 凪:
何で?
暁 哲:
望月さんには他に目的があったと、考えているから
不破 充:
他に目的が? 一体何なんだ
望月さんがひょうたん池に来た理由は……
ここでの正答は「探しものをしていたから」ですが、敢えて誤答を選びます。
誤答「誰かと待ち合わせをしていたから」を選んだ場合のシナリオです。
不破 充:
へぇー……誰と?
暁 哲:
それは…… 望月さんは草間 才蔵さんと、あのひょうたん池で待ち合わせていたんです!
望月 千代:
……えっと……その、申し上げにくいのですが。違います
暁 哲:
え!
望月 千代:
なぜ、その方と待ち合わせをしていると思ったのですか?
暁 哲:
……………………正直に言うと直感です
冴木 凪:
……………………
不破 充:
……………………
凪と充先輩が、無言でそれぞれ拳銃とサーベルの手入れをしはじめた。わあ……物騒な絵柄だ。
暁 哲:
……すみません、もう一度考えます
誤答「おつかいを頼まれていたから」を選んだ場合のシナリオです。
望月 千代:
はい、先ほどそう申し上げました
暁 哲:
……………………
冴木 凪:
……………………
不破 充:
……………………
暁 哲:
そうですね
望月 千代:
ええ
冴木 凪:
……………………マスター
凪が手をあげて、喫茶店のマスターを呼ぶ
冴木 凪:
この店で一番苦いコーヒーを1つ
暁 哲:
凪、苦いコーヒーは苦手なんじゃなかった?
冴木 凪:
馬鹿! 俺じゃない! 哲お前が飲むんだよ
暁 哲:
ぐっ
マスターがコーヒーを1杯机に置いた。そのカップを持って、凪は微笑む。
冴木 凪:
次にトンチンカンな事言ったら、これを一気飲みさせてやるからな
ま、間違えないようにしないと……よく考えるんだ……
望月 千代:
……………
暁 哲:
望月さんは、”コレ”を探していたんじゃないですか?
暁 哲:
…………あれ
どうやら嘘はついていないようだ。望月さんは困惑している。
凪が机の上の物をそっと持って、僕に突き返した。可哀想なものを見る目で僕に言った。
冴木 凪:
…………落としたのは、お前の脳みそらしいぞ
不破 充:
マスター、座布団1枚
凪に薄い座布団が1枚支給された。
不破 充:
鏡の……!
望月 千代:
…………………何を示すのでしょうか?
不破 充:
おい哲、どういう事だ? コレと手鏡に、何か共通点でも?
暁 哲:
……ないですか?
不破 充:
ないだろう?
冴木 凪:
ないぞ
望月 千代:
ありませんね
暁 哲:
……………すみません、実は間違えました
うなだれる僕に、凪は砂糖のツボから角砂糖を僕のコーヒーカップに2個ボチャンと落とした。
冴木 凪:
ぼら、甘い物とれば頭も働くようになるだろ
暁 哲:
ありがとう……
一口すすった…………ぐぇ、甘すぎる……。
暁 哲:
それは……望月さんが
手鏡を望月さんが所持していた理由は……
誤答「道端で拾ったから」を選んだ場合のシナリオです。
「露天商から買ったから」も殆ど同じような展開であるため転記を省略します
冴木 凪:
え
暁 哲:
盗んだわけではないのに、冴木家の紋が入った鏡を所持している。つまり、偶然手に入れてしまったって理由が他に考えられないだろう?
冴木 凪:
え……ええ
不破 充:
いやーそうとは限らないんじゃないかぁ
暁 哲:
でもその確率は0とは言えません
冴木 凪:
言えないけど、……や、でも……! 兄貴はそんなうっかりはしない!
暁 哲:
凪は直先輩を信頼しすぎてると思う
冴木 凪:
同感だ。このブラコン
冴木 凪:
はぁ!?
暁 哲:
直兄さんも、うっかりする事はあるよ
冴木 凪:
何だよ
暁 哲:
前に、制服のボタンをかけ間違えたまま、任務に来た事があるよ
不破 充:
あいつ、しょっちゅう寝巻きの裏表間違えたりするしな
冴木 凪:
~~~~!! うるさい! うるさい!
ともかく、兄貴は絶対そんな事しない! 哲、考えなおせ!
暁 哲:
…………わかった
似たようなNGシーンが多いので2,3個のピックアップに留めます
橋本 恭司
ずいぶん自信があるのですね。一体何ですか……?
暁 哲;
え……
見渡すと、凪も充先輩も、微妙な顔をしていた。あ、あれ……。
大和が地の底から響くような低音で言った。
鬼堂 大和:
暁、貴様、俺たちをからかっているのか……楽しいか?その日本刀をよこせ。鉄の錆にしてやろう
不破 充:
……”哲”だけに? “鉄”の錆に?
充先輩のつぶやきに、大和の殺気が増した。ダメだ、これ以上間違えないようにしないと本当に殺されてしまう……
彼の本当の名前は……
橋本 恭司:
…………………………!!……すまない。目が悪くて……大和、確認してくれるかな
大和が、眉間にしわをよせながら、僕から証拠を受け取った。
鬼堂 大和:
…………………………これのどこに名前があると言うんだ
暁 哲:
え
鬼堂 大和:
俺には見えん
大和が僕に証拠を突き返す。その拳がみぞおちに入った。
暁 哲:
ぐぅ
鬼堂 大和:
次、おかしな事を言うようであれば、みぞおち一発ですむと思うなよ
大和の目は本気だ……