「フェイク~芸能人は全員嘘つき?~ 」という女性向けノベルゲームの紹介&レビュー記事です。テレビCMも行っているvolutage社の「ダウト」の姉妹作に当たる作品で、証拠を元に相手のウソを見破るゲームになっています。
このゲームは今のところ「無料」ですが、後程、有料化される可能性がございます。ダウンロードする場合は、ゲーム制作・運営会社は営利団体である事をご理解の上、お楽しみ頂ければと思います。
目次
主人公は会社務めの普通のOL。もともとは学生時代に演劇部にも所属している芸能界志望であったものの、夢叶わず現在に至ります。一度は女優を諦めたものの、偶然、芸能事務所より声がかかり再び女優を目指す事になります。
システム観点で見れば、至って極普通の謎解きノベルゲームです。ストーリーを理解して証拠を集めて、選択肢や証拠提示で相手を追い詰めていくシステムを採用しています。
調査パートでは脱出ゲームの要領で、怪しいと思う所をタップして証拠を集めます。なお、ガチの脱出ゲームではなく読み物を楽しむゲームですので、調査に関する難易度は低めです。
相手のウソを見抜くダウトパートでは、相手の発言の矛盾を「選択肢」または「証拠」で選びます。他の類似ゲームに比べると、証拠品の画像がヒントになっている事が多めです。画像を拡大すると、思わぬ事実に気づく事もあります。
主人公は芸能界を目指すものの、そこは嫉妬と陰謀の世界。姉妹作「ダウト」は「オトコのウソ見抜ける」との事でしたが、本作「フェイク」は同性も異性も容赦なく攻撃してきます。
謎解きパートの第一問は「誰が敵なのかを見抜く」設問なのですが、全員が疑わしく見えてしまうストーリー展開です。
このゲームは、全員が敵に見えてしまうのが面白い所です。例えば、3話の「一寸先はサギ」を例に挙げれば、被疑者4人全員が疑わしく見えてしまう証拠が手に入ります。
例えば、守栖達也はストーリーの前半で薬物使用の疑惑があるダンサーとの噂がささやかれ、ストーリーの終盤で「アメリカで大物ダンサーが大麻パーティー」との週刊誌報道を見かけます。最終的には守栖達也は「白」と分かるのですが、全員が疑わしく見える証拠品を入手してしまうストーリーになっています。
No | 証拠品 | 被疑者 |
---|---|---|
1 | 手書きの地図 | 守栖達也 |
2 | ダンスレッスンのチラシ | 守栖達也 |
3 | レッスン着の請求書 | 守栖達也 |
4 | スキンケア用品 | 桐生憲二 |
5 | 花村薫のFriend Note画面 | 桐生憲二 |
6 | 花村薫の検索結果画面 | 桐生憲二 |
7 | カメラマンの名刺 | 田所美華 |
8 | 口座番号の書かれたメモ | 田所美華 |
9 | 撮影スタジオのサイト | 田所美華 |
10 | 美華のプロフィール画面 | 田所美華 |
11 | 財布の写真 | 田所美華 |
12 | メンズ雑誌 | 田所美華 |
13 | イベント報酬書類 | 高山正一 |
14 | 労働局からの封筒の束 | 高山正一 |
15 | 週刊誌 | 守栖達也 |
16 | 雇用契約書 | 高山正一 |
全員が疑わしいですが、証拠をよくよく丁寧に見ていくと、「確実に黒と言い切れるのは1人だけ」になるように作り込まれています。証拠品の隅から隅まで丁寧に観察しましょう。
ノベルゲームですが、ガチャがあります。今のところ(2017/05/19)、ガチャ要素はストーリーに全く関わらず、ガチャ運もリセマラも必要ありません。
ビジネスモデルの一般論として、「安値でユーザ獲得」「ユーザ獲得後に値上げ」というのはよくある事を自覚してプレーしましょう。「漫画の1話無料」「創刊号は390円」などのビジネスモデルと同じです。
姉妹作の「ダウト」のレビューを見れば明らかですが、値上げがあるのは容易に想像できると思います。
課金に対しては人それぞれの考え方があるかと思いますが、私の意見は「運営側もボランティアではなく商売なので <略>最初から値段が決まっているDSやPSP等をやれば良いんじゃないかと思います」に近い立場です。
私個人的な意見(運営者側の視点)ですが、高校生などの課金できない立場の人に配慮して、もう少し広告などのマネタイズを増やしても良いのではとの印象を持っております。
韓流ドラマを超えるドロドロを楽しみたい方にお勧めの作品です。アッチもコッチも敵だらけのサバイバルノベルゲームと言った感じの作品です。
ちなみに男性にはお勧めしません。「犯人は僕です(初代)」のドロドロでさえキツイと思った男の私には、正直、刺激が強すぎる作品でした。(とは言っても、ここまで記事を書いてしまったので、課金誘導に耐えられなくなるまでは攻略記事の執筆を続けるつもりではあります。1ヶ月300円くらいならば払っても良いかな…。)