「十三怪談 (旧 七怪談)」の藤田つぐみ(テケテケ)のエンディング全文の公開です。
誰かに助けを求めようとしたのか、手にはスマホがしっかりと握りしめられていたそうだ。
友人の助言に従い、
つぐみは振り返った。
…後日、大学のバス停前で女性の変死体がみつかった。
上半身と下半身とを
切断されている状態だったという。
誰かに助けを求めようとしたのか、手にはスマホがしっかりと握りしめられていたそうだ。
―遠くに、笑顔があった。
笑顔の張り付いた上半身だ。
「…っ!―――」
悲鳴を上げるよりも先に、
上半身は高速で目の前に現れ、
鎌を振り上げた。
…後日、大学のバス停前で女性の変死体がみつかった。
上半身と下半身とを
切断されている状態だったという。
誰かに助けを求めようとしたのか、手にはスマホがしっかりと握りしめられていたそうだ。
「……あれ、先生どうして、
私がここにいるって
わかったんですか?」
「私が話したのって、
一人だけよ……。まさか……。」
「…おねがい、逃げて。」