「十三怪談 (旧 七怪談)」の☆ちとせ☆(赤い紙 青い紙)のエンディング全文の公開です。
同時に職員は目にする、
壁一面真っ赤に染まった個室を。
てすりから階下を覗く。
途方も無く続く怪談の先に、黒く深い闇が広がっていた。
“つかまえた”
“シ゛、……は、゛……さい”
“4シ゛44分になりました 生徒は、速やかに隠れて下さい”
さもないと
「…!」
地面から生えた手が、座り込んだちとせの足首をつかんでいた。
…。ちとせは、手を伸ばした。
校庭を走る生徒に助けを求めるように、
地面から手を伸ばした。
”こんどは つかまえる”
「……え、」
身に覚えのない文字が、書き足されていた。