「十三怪談」は、メッセージアプリ風の見た目を持ったホラーノベルゲーム「七怪談」の続編だ。友達とのメッセージに選択肢で回答しつつ、物語を読み進めていく。
本来は「七怪談」をアップデートして新シナリオを追加する予定だったが、開発上の都合で新アプリとしてリリースしたとのこと。
このため、13個の怪談のうち7個は「七怪談」と同じもの。残り6個の怪談が新作となっている。新しく追加された怪談は、2ちゃんねるに投稿された「死ぬほど洒落にならない怖い話」、通称「洒落怖」をベースとしたものが多い。
今という時代を踏まえたうえで心底怖い話が楽しめる「洒落怖」がベースなだけに、本作の新作シナリオもガチで怖い!この夏、畳の部屋でお線香の香りとともにプレイしたいホラーゲームだ!
ろうそくをタップすることで、その分次のメッセージまでの時間を短縮可能!
システム面で「七怪談」から本作に追加されたもののひとつが、タップ連打によって次のメッセージまでの待ち時間を短縮できるシステムだ。本作は、「LINE」と同じように、選択肢に回答した後、新たなメッセージが送られてくるまで待ち時間が発生する。
この演出があるからこそメッセージアプリを使っているようなリアルさが楽しめるワケだが、実はこの演出、ホラーとはちょっと相性が悪い。というのも、ホラーは「なんか怖そうだぞ…」という不安な雰囲気があってこそ恐怖感が高まるからだ。不安感のない時に怖いメッセージが来ても、あまり恐怖感を感じることができない…。
しかし今回この待ち時間短縮システムのおかげで、ある程度自分の気分に合わせてプレイすることが可能になった!
これで不安を感じている絶好のコンディション時に恐怖演出が味わえるぜ!
元ネタをネットで探して読んで、違いを楽しむのも本作の持つ魅力のひとつ。
本作を攻略する上では、元ネタになっている怪談をネットで探して一度読んでしまうコトがオススメ!元ネタを知ることで、シナリオ内で遭遇する怪異に対して、どういう行動をすればいいのか、何をしてはならないのかが理解できるだろう。
「えっ!? でもそれって、ネタバレになるんじゃ…?」と思うかもしれないが、大丈夫!「洒落怖」系の怪談も含めて本作に収録されている怪談は、どれも有名なものだ。そのため本作も、元ネタをそのままシナリオ化するなんてことはしていない。元ネタを知っていても楽しめるつくりとなっている。むしろ元ネタを知っていることで「自分ならこのシチュエーションでこう行動するハズ…」と考えながらプレイできるという楽しさが加わるぞ。
13人に転送しろという呪いのメールが届くところからスタート。不安感が煽られるこの作りがイイですね!
不安感とワクワク感で高まる気持ちを静めつつ、「はじめる」をタップ!
今回は前作と異なり、ポイントを消費してシナリオをアンロックする。ポイントはメッセージを読み進めることで貯まるぞ。
やはりここは新シナリオをプレイしたいところ! Twitterで話題になった「きさらぎ駅」をアンロック!
送られてくるメッセージを読んで、選択肢を選ぼう。適切な選択肢を選ぶことで、ハッピーエンドを目指すのだ!
文章だけでなく、画像が送られてくることもある。もちろん、怖い画像だ! 怖いシーンには怖い効果音が流れるのでバッチリ恐怖を堪能できるぞ。
ポイントが貯まったら新しいシナリオをアンロックしよう。「七怪談」にあった7つのシナリオを楽しむ場合も、まずはシナリオをアンロックする必要があるぞ。
何か恐ろしい現象に直面すると、ろうそくの炎が小さくなる。こっちまで心細くなる上手い演出だ! 慎重に選択肢を選ぼう。