「ねぇ、君を救わせて (ねえすく)」は超長編のメッセージアプリ風ゲームです。他のメッセージアプリ風ゲームの100倍近いボリュームのゲームで、主要メンバー6人が一つの真相に向かって前進するミステリー風のノベルです。以下、「ねぇ、君を救わせて」をネタ晴らししない程度に紹介します。
このゲームの最大のセールスポイントは「ストーリー」です。この記事では、読者様に最大限ゲームを楽しんでもらうよう、ネタバレには充分配慮しています。ストーリー関連については、google play等の公式紹介文から分かる以上の情報は載せないようにしています
主人公の友人3人が「碧キ島」での宝探しのイベントに行きます。その島の様子は何か変で、友人らは得体のしれない敵に襲われそうになります。例えば、以下スクリーンショットの何者かが居る場面で選択を誤るとバッドエンドになります。
入院中の主人公はSNSで友人3人を支援します。時には本土側の交友関係を当たり、徐々に真相を明らかにしていきます。
例えば、織田信長に関する資料が必要になった場合は、歴女の三上に尋ねて必要な情報を得ます。
主人公:
よし、歴史好きの人に聞いてみる
<中略>
三上ミカ
もともと、宣教師たちと一緒に来た弥助はキリスト教徒だった。だから、家にも祈祷台を作って祈りを捧げていた。同時にそこに隠し通路を作ったと書いてあるわ!!
その他、本土側には刑事, 弟などが登場し、いずれも物語の核心へと迫る貴重な情報を提供します。
多くのメッセージアプリ風ゲームと言えば、各登場人物毎に20通から30通のSNSによる会話でストーリーが完結します。ですが、「ねぇ、君を救わせて」は、全登場人物の知識を合わせて1つの真相を解明しようとします。しかも、登場人物1人あたりのボリュームが多く、他のゲームの100倍以上の長編ストーリーになる事が予想されます。
「ねぇ、君を救わせて」は徐々にストーリーが追加されていくゲームで、今のところストーリーは未完の状態です。
No | 登場人物 | メッセージ数 |
---|---|---|
1 | 不二 春馬(島側) | 126通 |
2 | 高野 羽菜(島側) | 194通 |
3 | 納見 舞(島側) | 147通 |
4 | 三上 美香(図書館司書) | 73通 |
5 | 鉄二(弟) | 106通 |
6 | 向井 紗英(警察官) | 97通 |
「ねぇ、君を救わせて」はメッセージアプリ風ゲームで「好感度」の概念がありますが、面倒な「好感度暗記」の作業はありません。他メッセージアプリ風ゲーム同様に、好感度の上下が「very good」「bad」等の演出で表示されます。
が、好感度は
で使用される数字であり、ゲームクリアやシナリオ分岐と好感度は一切関係がありません。好感度は「おまけ要素」と考えても良いでしょう。
選択肢を誤った場合はバッドエンドが発生しえます。ですが、超新設設計でバッドエンドへ分岐する2,3前の地点からのリトライが可能です。非常にストレスの少ない親切設計です。
とにかくボリュームの多いゲームです。容量観点で言えば、メッセージアプリ風ゲームではなく、チケット制のノベルゲーム相当の大容量になります。チケット制ではなく、メッセージアプリの待ち時間で濃厚なストーリーが読めるのは、超お得アプリです(広告収入ではなく有償化しても恥ずかしくないレベル)。
待ち時間についてやや少し厳密に言及すれば、全体的に「待ちが短い場面」「待ちが長い場面」のメリハリがしっかりしている印象でストレス少な目です。例えば、「ちょっと調べてくる」のようなセリフの後は、待ち時間が長めに設定されています。
難点と言えば、2018年07月時点で未完のストーリーであるため「続きが早く読みたい病」になってしまう事です。もちろん、ストーリーが完結する1年後くらいを狙って遊ぶのも1つの楽しみ方ではありますが、もし、作者を応援したい方が居ましたら未完成版のうちから遊んでみましょう。